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2015年2月24日


3次元画像認識を 1チップで実現する、アルテラFPGA対応の
「StereoVision IP Suite(ステレオビジョン アイピースイート)」と評価キットを販売開始



 富士ソフト株式会社(本社:神奈川県横浜市、代表取締役 社長執行役員:坂下 智保)は、FPGA大手の米国アルテラ・コーポレーション(以下 アルテラ)と共同開発した「StereoVision IP Suite(ステレオビジョン アイピースイート)」と評価キットを、本日2月24日(火)より販売開始しました。

 ステレオビジョンとは、2台のカメラの視差を利用して対象物の距離を計測するしくみです。近年の自動衝突回避や自動運転、ロボット機器の操作に活用されており、今後も、監視カメラ市場や3Dロボットビジョン、センサーネットワーク市場での利用が期待されています。
 今回の製品は車載ステレオカメラ研究の第一人者であります東京工業大学 實吉敬二准教授が開発したアルゴリズムをもとに、アルテラ社と当社が共同で開発、製品化したものです。FPGAによる高速な並列ハードウェア処理を実現したことで、処理が高速化し、カスタマイズも容易となりました。非常にコンパクトな設計となっておりますので、様々な分野の組み込み製品にステレオビジョンのしくみを導入することが可能です。
 お客様に「StereoVision IP Suite」をスムーズに導入いただくため、本製品に、カメラ、アルテラ社「Cyclone® V SoC」搭載評価ボード、および実装用ソフトウェアをセットにしたステレオビジョン評価キット「StereoVision Evaluation Kit」を併せて提供します。お客様環境に合わせたカスタマイズやサービス提供も富士ソフトが対応いたします。

 富士ソフトはアルテラ社のデザイン・サービス・ネットワーク(DSN)パートナーとして、アルテラ社のFPGAに対応した開発実績を数多く持っています。家電製品、産業機器、計測機器をはじめとした幅広い分野における組み込み機器の製品開発をサポートするとともに、FPGAに対応したソリューションのビジネス拡大にも取り組んで参ります。


【StereoVision IP Suite / StereoVision Evaluation Kitについて】
 提供開始日: 2015年2月24日(火)
 売上目標:  310百万円(2017年9月まで)

●StereoVision IP Suite URL:http://www.fsi-embedded.jp/solution/sv/index.html
 二つのカメラ画像の視差を利用して『対象物の距離計測』及び『物体認識』を実現する
 複数のIPコアを統合したデザイン

●StereoVision Evaluation Kit
 カメラ、Cyclone® V SoC搭載評価ボード、および実装用ソフトウェアをセットにした評価用キット

●特徴
 ・東京工業大学 實吉准教授の実績ある
  アルゴリズムを採用
 ・高精度なステレオカメラ補正校正
 ・高速なステレオマッチング処理
 ・コンパクトなロジック回路




・StereoVision IP Suite
・Terasic製 D5M Digital
 Camera Package
・Terasic製 DE1-SoC Board
・FPGA実装用ソフトウェア

●システムイメージ


【アルテラ・コーポレーションについて】 URL:http://www.altera.co.jp/

アルテラ・コーポレーションは、プログラマブル・ロジック・ソリューションの世界的リーディング・カンパニーです。1983年にシリコンバレーで創業した世界で最初のファブレス企業であり、1988年にNASDAQに上場しました。FPGA/CPLD、SoCなど、カスタム・ロジックの分野でテクノロジー・リーダーとして高成長を続け、顧客企業のイノベーションに貢献しています。世界各国に拠点を持ち、日本法人である日本アルテラ株式会社は1990年に設立されました。顧客志向のソリューションが高く評価され、日本におけるPLD市場でトップシェアを維持しています。


アルテラ・コーポレーション オートモーティブ・ビジネス・ユニットプロダクトラインマネージャー Michael Hendricks様より、コメントをいただいております。

「ステレオカメラの第一人者である、東京工業大学 實吉敬二准教授が開発したアルゴリズムを、富士ソフト社と共同で開発、製品化できたことを誇りに思います。昨今、先進運転支援システム(ADAS)などで注目度の高いステレオビジョンの技術を、FPGAによるハードウェア処理で実現したことで、カスタマイズが容易、かつ高精細ながらもコンパクトな設計とすることができました。富士ソフトより提供される物体検知IPを組み合わせる事で、ARMアーキテクチャをベースとしたCyclone® V SoCの性能を最大限に引き出せるソリューションになることでしょう。」


【東京工業大学 實吉准教授について】

1981年東京工業大学理工学研究科応用物理学博士課程修了。同年より総合理工学研究科教務職員をつとめ、88年(株)スバル研究所に移り研究主査。98年同研究所を退職後、大学に戻り放射線総合センター准教授。


東京工業大学 放射線総合センター 准教授 實吉 敬二(さねよし けいじ)様より、コメントをいただいております。

「自ら開発した技術が広く活用されることは大変うれしい事であり、さまざまな応用開発が進めばよいと考えています。今回アルテラ社、富士ソフト社と共同開発という形で製品化できたことで、より多くの皆様へステレオカメラの技術を使って頂けることと思います。今後は車向けのアプリケーションでの実績をベースに、富士ソフトの幅広い開発実績も加わることで、ロボット、産業機器、医療機器など様々な分野で採用されていくことを期待しています。」

以上

※Alteraはアルテラ・コーポレーションの米国及びその他の国における登録商標です。
※その他記載されている製品名あるいはサービス名は各所有企業に帰属します。

この件に関するお問い合わせ

■ニュースリリースについて
コーポレートコミュニケーション部
担当/西元・西野
TEL:03-5209-5910  FAX:03-5209-6085
E-MAIL:mkoho@fsi.co.jp


■製品について
ソリューション事業本部 エンベデッドコアテクノロジー部
〒243-0017 神奈川県厚木市栄町1-7-16
TEL:046-222-4722
E-MAIL:et-solution@fsi.co.jp

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