§ロボットアメリカンフットボール大会 沿革(エピソード)§ |
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ロボットアメリカンフットボールは、ロボット相撲大会に参加する高校生とその 指導者から、「みんなで楽しめるロボット競技が出来ないか。」という要望があり、ロボット相撲大会を主催する野澤 宏 大会委員長とスタッフによって考案された。 |
複数のロボットと選手で行われる競技としては、おそらく世界で初めてといえる団体競技である。 |
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本競技は、ゴム製のアメリカンフットボール(子供用 直径18cm程度の楕円 ボール)を使い、5台のロボットをそれぞれ5名の選手が遠隔操作し、ボールを 相手ゴールへと運び得点する競技である。 |
シンプルでありながらゲーム性の高い競技であり、「ものづくり」と「団体競技」を融合し、技術力、発想力、チームワークといった、現在の学生に不足しているといわれる要素を多分に含み、最高の教育効果を生んでいるが、世の中に例を 見ないこの競技は、5年もの歳月をかけて現在の形となった。 |
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当時の最大の難関は、多くのロボットが同時に遠隔操作できること。これまでのラジコンシステムは、27MHz、40MHzの2バンドを合計しても20チャンネルが 最大であり、仮に5対5としても、2コートが限界だった。複数コートで試合を進行するためには、少なくとも100台以上が同時に操作できるラジコンシステムを 考案する必要があったのである。この難関は、当社の無線通信技術を応用し「新ラジコンシステム」が開発された。理論上、このシステムは無限大のロボットを同時に操作可能である。 |
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競技としては、当初はコートサイズが3.6m×1.8m、対戦するロボットは 3対3からはじまった。その後実験戦3回、プレ大会1回を経て、現在はロボットの進化とともにコートは7m×3m、対戦するロボットは5対5まで拡大している。 |
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正式大会としてのスタートを切ったのは平成17年11月。記念すべき第1回大会は全国産業教育フェア東京大会の競技として採用され開催。ロボット相撲大会の功績が評価され、初回から文部科学大臣賞、第2回からは経済産業大臣賞が 交付されている。 |
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回を重ねるごとに個性的で機能的なロボットも増え、スピーディかつ多彩な戦術を駆使した対戦は団体競技としてロボット相撲とは別の面白さと魅力があり、 ロボットアメリカンフットボールはロボット競技の新たな時代を築いている。 |
また高校生のみならず、大学生や社会人を対象とした全日本の部も開催。 大人も子供も楽しめる競技として、今後ますますの発展が期待されている団体 競技である。 |
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以上 |