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【完全解説】ワークフローシステムのメリット5選|基礎知識から導入効果まで徹底解説

企業の申請・承認業務において、紙書類の回覧や対面での捺印を必要とする従来の方法は、多くの時間と労力を必要としています。特にテレワークが普及した現在では、こうした業務プロセスの非効率性が顕著になっており、内部統制やコスト面でも課題を抱える企業が少なくありません。ワークフローシステムは、こうした課題を解決する手段として注目されています。
本記事では、ワークフローシステムの基本的な仕組みから、導入によって得られる5つの主要なメリットまでを詳しく解説します。業務効率化やコスト削減、内部統制の強化といった具体的な効果とともに、導入時の注意点や選定のポイントについても紹介していますので、自社への導入を検討される際の判断材料としてご活用ください。

Writer Profile

藤原 賢太

富士ソフト株式会社
ソリューションビジネスユニット
ソリューション事業本部 営業統括部
ソリューション営業部 第4営業グループ リーダー

2019年 富士ソフト入社。AWS関連ソリューションの営業やDX商材の全社横断営業を経て、現在はペーパーレス化やレガシーシステム脱却といった業務プロセス改善に関するソリューションの営業を行っている。

  著者 藤原 賢太  

ワークフローシステムとは

ワークフローシステムは、企業内の申請・承認業務をデジタル化し、業務プロセスを自動化するためのシステムです。従来の紙書類による回覧や対面での承認作業を、パソコンやスマートフォン上で完結できるようにします。

ワークフローシステムの基本機能

ワークフローシステムには、業務効率化を実現するためのさまざまな機能が搭載されています。申請書作成機能では、テンプレートを用いて誰でも簡単に申請書を作成できるようになっています。
承認ルート設定機能により、組織構造や業務内容に応じた柔軟な承認フローを構築できます。部署や役職、金額などの条件によって、自動的に適切な承認者へ回付される仕組みが整っています。
進捗管理機能では、申請から承認完了までの各段階をリアルタイムで確認できます。承認待ちの案件や処理中の申請を一覧で把握でき、業務の滞留を防ぐことが可能です。

従来の申請業務との違い

従来の紙ベースの申請業務では、書類の印刷や押印、物理的な回覧といった手間が発生していました。承認者が不在の場合は業務が停滞し、書類の所在も不明確になりがちです。
ワークフローシステムでは、こうした物理的な制約がなくなります。申請者はいつでもどこからでも申請でき、承認者も移動中や在宅勤務中でも対応が可能になります。書類の紛失リスクもなく、すべての履歴がシステム上に記録されるため、監査対応も容易です。

項目 従来の申請業務 ワークフローシステム
申請方法 紙書類への記入・押印 電子フォームでの入力
承認方法 対面での押印・サイン オンラインでの承認操作
所要時間 数日~数週間 数時間~数日
進捗確認 直接確認が必要 システム上で即座に確認可能
保管方法 物理的な書類保管 電子データで保管

対象となる業務範囲

ワークフローシステムが対象とする業務は多岐にわたります。総務部門では、稟議書や契約書承認、押印申請といった業務がシステム化の対象となります。
経理部門では、経費精算や支払申請、予算申請などの金銭に関わる申請業務が該当します。人事部門においては、休暇申請や出張申請、人事異動の稟議などが対象です。
購買部門では、発注申請や見積依頼の承認フローがシステム化されます。これらの業務に共通するのは、複数の承認者による段階的な確認が必要という点です。

ワークフローシステムのメリット①業務効率化

ワークフローシステムの導入によって得られる最も直接的なメリットは、業務効率の大幅な向上です。申請から承認までのプロセスが自動化されることで、業務にかかる時間とリソースが削減されます。

申請業務の時間短縮

申請書の作成時間は、テンプレート機能の活用により大幅に短縮されます。テンプレートには必要項目があらかじめ設定されているため、記入漏れや書式の誤りが減少します。
過去の申請内容を複製して利用できる機能により、定期的に発生する同様の申請では入力作業が最小限になります。添付ファイルもドラッグ&ドロップで簡単に追加でき、紙書類のスキャン作業も不要です。
承認待ちの時間も短縮されます。システムから承認者へ自動的に通知が送られるため、申請の存在に気づかないという事態が防げます。さらに、承認者が複数のデバイスからアクセスできることで、承認作業の機会が増加します。

承認プロセスの自動化効果

承認ルートの自動設定により、申請者が承認者を個別に指定する手間がなくなります。組織変更や人事異動があった場合も、システム上でルート設定を更新するだけで、すべての申請に反映されます。
条件分岐機能を使えば、申請内容に応じた適切な承認フローが自動的に選択されます。例えば、金額によって承認者の階層を変更したり、特定の部門への回付を追加したりすることが可能です。
また、代理承認機能により、承認者が不在の場合でも業務が滞りません。あらかじめ設定された代理承認者が自動的に権限を引き継ぐため、承認待ちによる業務停滞を防ぐことができます。

検索性と管理性の向上

過去の申請データは、キーワードや日付、申請者名などの条件で簡単に検索できます。紙書類の場合に必要だった書庫での物理的な探索作業が不要になり、必要な情報へ瞬時にアクセスできます。
申請状況の一覧表示機能により、複数の案件を同時に管理できます。承認待ちの案件や期限が迫っている申請を優先的に処理することで、業務の優先順位付けが容易になります。

ワークフローシステムのメリット②コスト削減

ワークフローシステムの導入は、企業のコスト構造に大きな影響を与えます。初期投資は必要ですが、中長期的にはさまざまなコストの削減につながります。

ペーパーレス化による経費削減

紙書類の使用量が大幅に減少することで、用紙代や印刷代が削減されます。申請書類だけでなく、控えや保管用のコピーも不要になるため、削減効果は非常に大きいといえます。
ワークフローシステムの導入により、印刷機器のトナー交換や保守費用も削減されます。書類の印刷頻度が減れば、プリンターの台数自体を削減できる可能性もあります。
郵送費も削減されます。社内での書類回覧が電子化されることで、拠点間の書類郵送が不要になります。複数拠点を持つ企業では、この効果が特に大きくなります。

保管スペースと管理コストの削減

紙書類の保管スペースが不要になることで、オフィススペースを有効活用できます。書庫や倉庫のレンタル費用を削減できるほか、空いたスペースを他の用途に転用することも可能です。
文書管理にかかる人件費も削減されます。ファイリング作業や書類の出し入れ、定期的な整理といった作業が不要になり、担当者は他の業務に注力できるようになります。
さらに、保管期間が満了した書類の廃棄処理費用も削減されます。電子データの場合、保管期間の管理もシステム上で自動化でき、廃棄作業の負担も軽減されます。

人的リソースの最適化

申請・承認業務にかかる時間が短縮されることで、従業員はより付加価値の高い業務に時間を配分できます。定型的な事務作業から解放されることで、創造的な業務や戦略的な活動に集中できる環境が整います。
また、問い合わせ対応の工数も削減されます。申請状況をシステム上で確認できるため、「書類はどこまで進んでいますか」といった問い合わせが減少します。

削減項目 削減内容 削減効果
用紙・印刷費 紙書類の電子化 年間数十万円~数百万円
保管費用 書庫スペースの削減 賃料・管理費の削減
人件費 事務作業時間の短縮 年間数百時間~数千時間
郵送費 拠点間の書類送付不要 件数に応じて変動

ワークフローシステムのメリット③内部統制の強化

ワークフローシステムは、企業のガバナンス体制を強化する上で重要な役割を果たします。業務プロセスの可視化と記録の保全により、コンプライアンス遵守と監査対応の両面で効果を発揮します。

承認履歴の完全記録

ワークフローシステムにより、すべての申請と承認の履歴がシステム上に記録されます。誰が、いつ、どのような内容で申請し、誰が承認したかが明確になり、後から追跡調査が必要になった場合でも迅速に対応できます。
承認時のコメントや差し戻し理由も記録されるため、意思決定のプロセスが明確化されます。記録の改ざんを防ぐ仕組みも実装されており、証跡としての信頼性が確保されます。
電子署名やタイムスタンプ機能により、法的な証明力も担保されます。監査時には、これらの記録を系統的に提示することで、適切な業務運用を証明できます。

権限管理とセキュリティ

ユーザーごとに適切なアクセス権限を設定できる点も大きなメリットです。申請者、承認者、閲覧者といった役割に応じて、システムへのアクセス範囲を制限することで、情報漏洩のリスクを低減します。
承認権限も職位や役職に応じて細かく設定できます。特定の金額以上の案件は上位承認者の決裁が必要といったルールを、システム上で強制することが可能です。
ログイン履歴やアクセスログも記録されるため、不正なアクセスや操作を検知できます。異常なアクセスパターンがあれば、管理者に通知する機能も実装されています。

業務の標準化と属人化防止

承認ルートや業務フローがシステム上で定義されることで、業務プロセスが標準化されます。担当者が変わっても同じ手順で処理が行われるため、業務品質の均一化が実現します。
さらに、チェック項目や必須入力項目を設定することで、必要な確認が漏れなく実施される仕組みが構築できます。これにより、人的ミスや確認漏れのリスクが大幅に減少します。
業務マニュアルとしての役割も果たします。システム上のフローが手順書の代わりとなり、新人教育や引き継ぎの際の負担が軽減されます。

ワークフローシステムのメリット④進捗管理の可視化

業務の進捗状況をリアルタイムで把握できることは、マネジメントの質を向上させます。従来は見えにくかった業務の滞留や処理状況が可視化されることで、適切な管理判断が可能になります。

リアルタイムでの状況把握

ワークフローシステムにおいて、申請者は自分の申請がどの段階にあるか、いつでも確認できます。現在誰の承認待ちなのか、どのくらいの期間停滞しているかが一目で分かります。
承認者も自分が処理すべき案件を一覧で確認でき、優先順位をつけて処理できます。期限が迫っている案件や金額の大きい案件を優先的に処理することで、業務の円滑な進行が実現します。
管理者は部門全体の申請状況を俯瞰できます。特定の承認者に案件が集中している場合や、処理が遅延している案件があれば、早期に対策を講じることができます。

ボトルネックの特定と解消

処理時間の分析機能により、業務プロセスのどこで時間がかかっているかを特定できます。特定の承認段階で常に遅延が発生している場合、承認ルートの見直しや担当者の追加といった対策を検討できます。
申請の種類別に処理時間を分析することで、改善の優先順位も判断できます。処理件数が多く時間もかかっている業務から改善に着手することで、効率化の効果を最大化できます。
季節変動や時期による業務量の変化も把握できます。繁忙期の体制強化や、閑散期の業務配分見直しといった対策に活用できます。

データ分析による業務改善

蓄積された申請データから、さまざまな分析が可能になります。申請件数の推移、承認率、差し戻し率といった指標を定期的にモニタリングすることで、業務の健全性を評価できます。
差し戻しの理由を分析することで、申請書のフォーマット改善や記入ガイドの充実につなげられます。申請者の負担軽減と承認者の確認作業軽減の両方に寄与します。

可視化項目 確認できる内容 活用方法
申請状況 現在の承認段階 進捗確認・催促判断
処理時間 各段階の所要時間 ボトルネック特定
承認待ち一覧 未処理案件の把握 優先順位付け
統計データ 件数・承認率の推移 業務改善の検討

ワークフローシステムのメリット⑤テレワーク対応とDX推進

働き方改革やデジタルトランスフォーメーション(DX)が進む中、ワークフローシステムは場所を選ばない業務環境の実現に貢献します。オフィスに出社しなくても業務が完結する仕組みは、現代の企業運営に欠かせない存在となっています。

場所を選ばない業務環境

クラウド型のワークフローシステムを導入すれば、インターネット接続があればどこからでもアクセスできます。自宅やサテライトオフィス、外出先からでも申請・承認が可能になります。
スマートフォンやタブレットからの操作にも対応しており、移動中でも承認作業ができます。出張が多い管理職でも、業務の遅延を発生させることなく承認処理を行えます。
時差のある拠点間での業務連携もスムーズになります。グローバルに展開する企業では、24時間体制での業務処理が可能になり、ビジネススピードの向上につながります。

BCP対策としての有効性

事業継続計画(BCP)の観点からも、ワークフローシステムは重要な役割を果たします。災害や感染症の流行など、オフィスへの出社が困難な状況でも、業務を継続できる体制が整います。
データがクラウド上に保管されているため、物理的な書類の消失リスクもありません。バックアップも自動的に取られており、データ保全の観点からも安全性が高まります。
複数の承認者を設定できる機能により、特定の人物が不在でも業務が停止しない仕組みを構築できます。代理承認や並行承認といった柔軟な運用が可能です。

他システムとの連携によるDX推進

ワークフローシステムは、会計システムや人事システムなど、他の業務システムと連携できます。承認された経費申請データが自動的に会計システムに転送されるなど、データの二重入力を削減できます。
API連携により、さまざまなクラウドサービスとの統合も可能です。電子契約サービスや電子署名サービスと連携することで、契約業務全体のデジタル化が実現します。
蓄積されたワークフローデータは、BI(ビジネスインテリジェンス)ツールと連携して分析に活用できます。経営判断に必要なデータを迅速に抽出し、可視化することが可能になります。

ワークフローシステム導入時の注意点

ワークフローシステムの導入効果を最大化するには、適切な準備と計画が必要です。システムの機能だけでなく、組織の状況や業務の実態に合わせた導入アプローチが求められます。
導入後の運用フェーズまで見据えた検討を行うことで、投資対効果を高めることができます。

業務フローの見直しと整理

システム導入前に、現状の業務フローを整理することが重要です。紙ベースの業務をそのままデジタル化するのではなく、非効率な部分を改善する機会として捉えることが望ましいです。
承認段階が過剰に多い場合や、形骸化している承認プロセスがあれば、見直しを検討しましょう。本当に必要な承認者は誰か、どの段階で何を確認すべきかを明確にすることで、効率的なフローが設計できます。
部門ごとに異なる運用ルールがある場合は、可能な範囲で標準化を図りましょう。全社的な統一が難しい場合でも、システム上で柔軟に設定できる仕組みを選択することで対応できます。

システム選定のポイント

自社の業務規模や予算に適したシステムを選択することが大切です。大企業向けの高機能なシステムが必ずしも中小企業に適しているとは限りません。
操作性や使いやすさも重要な選定基準です。複雑な操作が必要なシステムでは、ユーザーの定着が進まず、期待した効果が得られない可能性があります。
既存システムとの連携可能性も確認が必要です。将来的な拡張性を考慮し、他のシステムとデータ連携ができる製品を選択することで、段階的なDX推進が実現します。

ユーザー教育と定着化支援

システムの操作方法だけでなく、導入の目的やメリットについても丁寧に説明することが重要です。なぜシステムを導入するのか、どのような効果が期待できるのかを理解してもらうことで、利用促進につながります。
段階的な展開も有効な手法です。一部の部門や特定の申請種類から開始し、成功事例を作りながら全社展開することで、スムーズな定着が期待できます。

注意点 確認事項 対応策
業務フロー 現状プロセスの適切性 導入前の見直しと最適化
システム選定 機能・価格・操作性 複数製品の比較検討
ユーザー教育 操作方法の習得状況 研修とマニュアル整備
運用体制 サポート体制の構築 社内ヘルプデスクの設置

まとめ

ワークフローシステムの導入は、業務効率化やコスト削減、内部統制の強化など、多面的なメリットをもたらします。申請・承認業務のデジタル化により、処理時間の短縮やペーパーレス化が実現し、テレワーク対応やDX推進にも貢献します。
導入にあたっては、現状業務の見直しや適切なシステム選定、ユーザー教育といった準備が重要です。自社の課題や目的を明確にした上で、段階的に導入を進めることで、投資対効果を最大化できます。本記事で紹介した情報を参考に、自社に適したワークフローシステムの導入を検討されることをお勧めします。

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