
最適化されたパッケージで多様なアプリケーション展開を実現
『FSDTV Middleware for ARIB』は地上デジタル/BS・110度CS放送および新たにBS4K・110度CS4K放送に対応しており、選局機能をはじめとするARIB(社団法人電波産業会)規格に準ずる機能を提供します。また、開発期間の短縮、開発コストの削減、技術習得のリスク軽減など、システム開発における効率化を実現し、テレビ、PC、モバイル機器、車載機器など様々な実装形態に合わせて、柔軟に対応することが可能なため、お客様のニーズにあったアプリケーション開発をより効率的に、且つ高いパフォーマンスで実現することができます。
※FSDTVは富士ソフトの登録商標です。
最適化された『FSDTV Middleware for ARIB』はOS/ハードウェアを選ばない高い汎用性と、豊富なアプリケーションで短期間、低コスト開発を実現します。
ARIBに最適化されたパッケージング
『FSDTV Middleware for ARIB』はデジタル/BS・110度CS放送および新たにBS4K・110度CS4K放送受信機に対応したソフトウェアスタックを実装しています。また、多彩なライブラリにより自由なアプリケーション開発が可能です。
フレキシブルに構成の変更が可能
『FSDTV Middleware for ARIB』はARIBに準拠した各機能でソフトウェアスタックが構成されており、それぞれのモジュールが依存していないためモジュール単位での提供が可能です
OS/ハードウェアを選ばない高い汎用性
『FSDTV Middleware for ARIB』はさまざまなターゲットシステムで動作させることが可能です。また、ターゲットシステムへのポーティングサポートも行っております。
豊富なサンプルアプリケーション
『FSDTV Middleware for ARIB』が提供する機能には、デジタル放送受信機の基本機能を実現したサンプルアプリケーションのソースコードが含まれております。提供するソースコードは自由にカスタマイズ頂くことも可能です。
短期間、低コストでの開発を実現
『FSDTV Middleware for ARIB』はARIBに準拠した機能が準備されているため、導入時点で映像音声提示などのアナログテレビ相当の機能が実現されています。これにより、お客さまのビジネス戦略に見合った開発スケジュールを実現いたします。
『FSDTV Middleware for ARIB』は下記のソフトウェア構成にて提供されます。システムポーティングレイヤー については、『FSDTV Middleware for ARIB』が実際に動作するOS/ハードウェアに合わせてポーティングおよびカスタマイズが必要となる部分です。
『FSDTV Middleware for ARIB』ソフトウェア構成図のブロック説明
| 1.選局ライブラリ | 本モジュールは主機能として選局制御、チャンネルスキャン制御を行うモジュールです。 |
| 2.AVライブラリ | 本モジュールはVideo、Audioデコード制御、内蔵音再生、Video、Audio出力制御を行うモジュールです。 |
| 3.PSI/SIライブラリ |
本モジュールはPSIセクション(PAT、PMT、NIT)、SIセクション(BIT、SDT、EIT、NBIT、LDT)の受信制御を行うモジュールです。
○PSIセクション受信制御機能 ○SIセクション受信制御機能 |
| 4.PESライブラリ |
本モジュールは字幕・文字スーパーを表示する際に必要な独立PES(映像PES、音声PESは除く)の受信制御を行うモジュールです。
○独立PES受信制御機能 |
| 5.Downloadライブラリ |
本モジュールは放送コンテンツ表示に必要なコンテンツ情報やソフトウェアダウンロード、全受信機共通情報を取得する際に必要なDSMCCの受信制御を行うモジュールです。
○SW/全機種共通情報DL制御機能 ○SW/全機種共通情報DL情報取得機能 ○DII、DDB受信制御機能 ○DII、DDB受信情報取得機能 |
| 6.CASライブラリ |
本モジュールは以下のCA機能を有するモジュールです。
○デスクランブル制御機能 ○カードコマンド(APDU)発行制御機能 ○放送(EMM共通・個別)メール受信制御機能 ○自動表示メッセージ受信制御機能 ○通電・特定チャンネル選局制御機能 ○視聴情報センタ発呼制御機能 ○PPV購入制御機能 |
| 7.システムポーティングレイヤー | 本レイヤーはOS/ハードウェアに関する依存関係を吸収しているライブラリ群です。OS/ハードウェアにあわせて移植する必要があります。 |
『FSDTV Middleware for ARIB』のモジュール構造について
『FSDTV Middleware for ARIB』は各機能モジュールへの機能要求は全てAPIとして提供します。
日本のデジタル放送は、規格の変更や追加の頻度が高く、ソフトウェアに対する要求は非常に高いものとなっています。ARIB規格に準拠したソフトウェアを作成し、検証するだけでも膨大なコストと期間が必要であることが実状です。加えて、デジタル放送受信機も本格的な普及期を迎え、各メーカー様におかれましては、他社製品との差別化を図る上でも規格への対応に掛かるコストをハードウェアやアプリケーションの充実に注入すべきと考えます。
パッケージ仕様
| 品名 | 構成品 |
| FSDTV Middleware for ARIB |
実行モジュール(バイナリ形式)
ユーザーズマニュアル API仕様書 |
| FSDTV SampleApplication |
プログラムソース
アプリケーション設計ガイド |
※ライセンス販売契約内容に準ずる使用許諾権を含んでおります。
契約形態
■ライセンス販売
※別途ポーティング費用が必要となります。
※詳細に関しましては、別途お問合せ下さい
保守サービス
『FSDTV Middleware for ARIB』のご購入時に保守サービス契約の締結が必要となります。
■テクニカルサポート
Q&A対応を行います。(サンプルアプリケーションは対象外)
基本機能
『FSDTV Middleware for ARIB』は以下の機能ライブラリを提供します。
■選局ライブラリ
ARIBで規定されている選局処理シーケンスを容易に実現するモジュールです。
■PSI/SIライブラリ
ARIBで規定されているPSI、SIセクションの受信制御、バージョン管理を行うモジュールです。
■Downloadライブラリ
データ放送コンテンツの受信制御、全受信機共通データ、ソフトウェアダウンロードデータの受信制御を容易に実現するモジュールです。
■PESライブラリ
独立PESの受信制御を行うモジュールです。
■CASライブラリ
ARIB限定受信方式に準じたデスクランブル制御を行うモジュールです。
■AVライブラリ
MPEG映像、MPEG音声のデコード制御、映像、音声の出力制御を行うモジュールです。
規格
『FSDTV Middleware for ARIB』はARIB(社団法人電波産業会)が策定している、以下の標準規格、技術資料に準拠したソフトウェアです。
■技術資料
・ARIB TR-B14 地上デジタルテレビジョン放送運用規定
・ARIB TR-B15 BS/広域帯CSデジタルテレビジョン放送運用規定
・ARIB TR-B39 高度広帯域衛星デジタル放送運用規定
■標準規格
・ARIB STD-B10 デジタル放送に使用する番組配列情報
・ARIB STD-B25 デジタル放送におけるアクセス制御方式
・ARIB STD-B60 デジタル放送におけるMMTによるメディアトランスポート方式標準規格
・ARIB STD-B61 デジタル放送におけるアクセス制御方式(第2世代)及びCASプログラムのダウンロード方式標準規格
動作環境
『FSDTV Middleware for ARIB』はOS/ハードウェアの違いを吸収する移植性の高い構造です。システムポーティングレイヤーをカスタマイズすることにより、様々なOS/ハードウェアに対応することが可能です。
■対応OS
・Linux、VxWorks、Windows CE、他組込みOSに対応
■CPU
・各社対応
※詳細に関しましては、別途お問合せ下さい。
※会社名、製品名などは一般に各社の商標または登録商標です。
※FSDTVは富士ソフトの登録商標です。