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    VMware 仮想化ソリューション

仮想化の新たな価値をお客様へ。富士ソフトのチャレンジ

新たなインフラサービスがもたらす価値を
持ち前の技術力と綿密な検証で最大化
VMware Cloud on AWS

仮想化基盤として広く企業のシステムに浸透しているVMware環境。そのシステム資産を、クラウドサービスのAWS(Amazon Web Services)上で利用できるとして、大きな注目を集めているのが「VMware Cloud on AWS」だ。当社では、この新サービスの可能性にいち早く着目。持ち前のチャレンジングな姿勢で、国内の他ベンダーに先駆けて検証に取り組み、そのもたらす価値を最大化し、顧客へと提案していくための体制を整えている。

富士ソフト株式会社 ソリューション事業本部 R&D部 岩品 慶子

富士ソフト株式会社
ソリューション事業本部 R&D部

岩品 慶子

入社当初はインフラソリューション部にて、某広告関連企業のvSphere環境の運用保守を行っていた。2018年度よりR&D部配属となり、VMwareソリューションを中心に担当し、新規商材の調査研究を行っている。前職は小学校の教諭という異色の経歴を持つ。

企業のシステムインフラ技術にインパクトをもたらす新サービス

サーバー統合によるITリソースの有効活用や運用管理コストの低減、さらにはビジネス環境の変化への俊敏な対応といったニーズに応えるインフラ技術として、広く浸透している仮想化。グローバルな市場において、こうした仮想化基盤の構築に向けた定番ソリューションがVMwareだ。国内においても業種業態を問わず広範な企業が、VMwareをベースに仮想化環境を構築・運用している。 2016年10月には、その提供元であるヴイエムウェアと、パブリッククラウドサービスの世界を牽引するAWS(Amazon Web Services)の提携が発表され、両社の協業による新サービス「VMware Cloud on AWS」のリリースがアナウンスされた。 「サービスの提供主体はヴイエムウェアですが、仮想化基盤、パブリッククラウド、それぞれの領域のリーダー企業2社がタッグを組んだことの意義は非常に大きいと思います。これまで多くの企業がオンプレミスで稼働させてきたVMwareの環境を、AWSインフラ上へとスピーディーに移行していくことを可能とするVMware Cloud on AWSは、まさにエポックメーキングなソリューションだと言えます」と語るのはR&D部の岩品慶子である。 SIerとして、長年にわたって顧客ビジネスをシステム面から支えてきた当社では、VMwareとAWSの製品・サービスが市場に登場してきた黎明期から積極的に取り組んできた。 まずVMwareに関しては、プレミアパートナーの認定を受け、VMwareから「vExpert」の称号を授与された技術者6名を社内に有している(2018年10月現在)。また一方のAWSについても、「アドバンスド・コンサルティング・パートナー」として数多くの企業への導入を手掛けている。 「両技術についてのプロフェッショナル集団を自任する当社としては、VMware Cloud on AWSは今後の企業システムに多大なインパクトをもたらすと考えています。早急に技術検証を実施して、他ベンダーに先駆けて、このサービスのもたらす価値をお客様へ提案していける体制を整えていくことこそが、重要なミッションだと考えました」と岩品は言う。そして、社内で最新テクノロジーに関する研究開発や技術検証を主導する立場にあるR&D部内で、VMwareについての高度な知見を持つ人員を結集し、VMware Cloud on AWSの担当チームが設置された。

思うように進まない情報収集
検証実施に向けた準備を地道に推進

VMware Cloud on AWSは解決すべき技術的課題も多かったためか、このサービスをめぐる動きは、発表直後から決してスムーズなものとは言えなかった。米国西部(オレゴン)リージョンで実サービスがお目見えしたのは、発表から1年近くが過ぎた2017年8月のことである。 さらに2017年10月に米国東部(バージニア北部)リージョン、翌2018年3月には欧州(ロンドン)リージョンでのサービスが順次リリースされ、その後加わった、欧州(フランクフルト)、アジアパシフィック(シドニー)の両リージョンを併せて、現在までに5リージョンでの展開がスタートしている。さらにヴイエムウェアでは、2018年末までに、東京リージョンをはじめとする計10リージョンへとサービスを拡げていく旨を表明している。 富士ソフトでは、オレゴンリージョンでのサービスが開始された段階から、トライアル実施に向けた申請をヴイエムウェアに対して行ってきた。「私たちのほうでもVMware Cloud on AWSに関する詳細な情報の収集に努めたのですが、実際のところ、思うように情報が得られなかったというのが実情です。提供されているドキュメント類をひたすら読み続ける一方、VMwareのサポートサービスにも頻繁にアクセスするなどして、来るべき検証実施に向けての準備を地道に進めていきました」と岩品は話す。 そして、富士ソフトからの申請に対してヴイエムウェアから晴れて許諾の旨が伝えられたのが、東京リージョンのリリースが半年以内に迫った2018年5月。富士ソフトは国内のベンダーとして初めて、VMware Cloud on AWSの実環境での検証に取り組むこととなった。「当社のこれまでのVMwareへの貢献や技術力が評価され、日本での第1号ベンダーになったものと自負しています」と胸を張る。 その頃になると、VMware側から公開される情報が加速度的に増えてきていた。「それまでに集めた情報と新たな情報をベースに、ヴイエムウェアの日本側エンジニアの方々の支援なども仰ぎながら、オレゴンリージョンを使った検証環境を構築しました。この段階で初めて、VMware Cloud on AWSの実サービスに触れることができたわけです」と振り返る。

顧客システムの特質を踏まえた最適な移行をコンサルティング

検証を通じて、VMware Cloud on AWSの環境構築やオンプレミス環境のVM(仮想マシン)のクラウド環境への移行、さらにはVMware Cloud on AWSとAWSのネイティブ環境の連携など、およそ実際の運用で想定される一通りの機能の挙動を確認することができた。 ちなみに、ここで実施した検証の主要な部分については、2018年6月1日に開催された「AWS Summit 2018」において当社が担当したVMware Cloud on AWSに関するセッションにおいて再現。参加者に対してデモンストレーションを行った。「国内のイベントでVMware Cloud on AWSの詳細な解説を行ったのも私たちが初めてでした。さすがにお客様からの関心も高く、定員200名の会場に、それを大きく上回る方々からの参加登録をいただいて、当日は多くの皆様に立ち見で聴講いただくことにもなりました」 検証作業自体は現在も継続中だが、富士ソフトでは来るVMware Cloud on AWSの東京リージョンでのサービス開始を見据えて、顧客の同サービス利用をしっかりと支援していく上で必要となるノウハウの蓄積を着実に進めている。 「例えば、お客様にとっては最大の関心事となるであろう、オンプレミス環境のVMをいかにスムーズにVMware Cloud on AWSへと移行できるかといったことについても、双方のインフラの間でのvSphereなどVMware環境の相違をしっかりと見極めています。ハイブリッドな活用なども含めて、お客様のシステムの特質を踏まえた最適なアプローチをコンサルティングしていける体制が整ってきています」 一方でVMware Cloud on AWSについては、VDIプラットフォームとしての期待も高い。すでにVMwareでは自社のVDI基盤であるHorizonのVMware Cloud on AWS上でのサポートを実現しており、東京リージョンでもサービス開始に合わせて同様の仕組みが利用できることになる。当社はVMwareベースのVDIの構築・運用に関しても大きな強みを持っているので、VMware Cloud on AWSは、富士ソフトが持つ顧客価値をさらなる高みへと導く商材になり得るものと期待されている。 ITの専門プロ集団として「挑戦と創造」を社是に掲げる富士ソフト。VMware Cloud on AWSに関しても、持ち前の先進性に富んだ提案により、顧客ビジネスの成長を支えるシステムの構築、運用をますます強力に支援していく。