第6回 Tanzu Kubernetes Gridとは? VMwareが提供するコンテナランタイムのメリット

Tanzu Kubernetes Gridとは?

Tanzu Kubernates Grid(以下TKG)は、オープンソースであるKubernetesをベースに開発されたコンテナランタイムです。VMwareが提供するKubernetes 関連製品群「Tanzu」の一コンポーネントとして存在します。

Tanzu Kubernetes Gridの特徴

あらゆる場所にKubernetes環境を構築できる

オンプレミスや各種パブリッククラウド、エッジなど、さまざまな場所でKubernetes環境を構築でき、コンテナイメージやライフサイクルをAPI経由で管理できます。

既存の仕組みを流用できる

vSphere上にもKubernetes環境を構築できるので、アクセス権限やセキュリティ管理も既存のものを流用できます。また、VMware Cloud Foundation(vSphere、vSAN、NSX Data Center、vRealize(Standardエディションから採用される)、SDDC Managerからなる、ハイブリッドクラウドを実現する基盤)と組み合わせることで、オンプレミスやパブリッククラウド環境のSDDC上で、仮想マシンのポリシーと同じレベルでコンテナを管理可能です。

VMwareによる包括的なサポート

サポートはVMware が行っています。エンタープライズ市場を中心に展開してきたVMwareだからこそ、エンタープライズ企業が抱える課題を熟知しています。

Tanzu Kubernetes GridとRed Hat OpenShiftは比較関係にあるか?

VMwareとRedHatはよく競合の関係として挙げられますが、TKGと、RedHatが展開するコンテナ基盤「RedHat OpenShift」も比較関係にあるのでしょうか?

RedHatには、Kubernetesを5年以上前から扱ってきたため、経験からくる優位性があります。コンテナに関する蓄積された知識を生かし、コンテナを動かすインフラ環境の多様性を広げてきました。

一方、VMwareによるコンテナと仮想マシンの一体化領域は、よりvSphereに特化した形です。使い慣れたVMwareのもとでコンテナ環境を統合できるTKGは、多くの管理者にとって喜ばれる存在であることは間違いないでしょう。

「両者は比較関係にあるか?」という点では、「比較関係にはない」という答えが正しいです。ある一点では不得意な部分があっても、すさまじいスピードで変化するIT領域においては、次第にウィークポイントを補うストロングポイントが誕生するためです。どのような戦略をもってコンテナ技術を活用していくのかを決めることで、利用すべきツールが見えてきます。

VMwareという存在が、Tanzu Kubernetes Gridを提供するメリット

では、VMwareによるKubernetes関連製品を選ぶ理由はどのようなものが挙げられるでしょうか?

TKGは、vSphere環境の延長線上でKubernetes環境を管理できることをお伝えしました。これは、既存の資産を有効活用したまま、モダナイゼーションを実現できることと同じ意味を示します。

変容するビジネススタイルにおいては、アーキテクチャが根底から覆されることも少なくありません。そのような中で、いかに効率よく、低燃費で新しい環境に適応していくかが重要です。

Tanzu、およびTanzu Kubernetes Gridは、コストをできるだけ抑えつつも、企業の新テクノロジーへの対応力を高めてくれる製品群です。その強みこそ、VMwareが提供するKubernetes関連製品群にしかないメリットといえるでしょう。

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  山本 祥正
山本 祥正(Yoshimasa Yamamoto)
執行役員 ソリューション事業本部 副本部長
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