富士ソフト株式会社

~Agentic AIの時代へ~
Snowflake Summit 26参加レポート Day1

▼はじめに

データ基盤アーキテクトとして活動しているネットインテグレーション事業部の梁です。
様々な業種のお客様に対するデータ分析環境の構築支援や各種製品の調査研究・比較を主に担当しております。
現地時間2026年6月1日(月)から4日(木)の4日間にわたって、米国カリフォルニア州サンフランシスコで開催されている「Snowflake Summit 26」に現地参加してきました。
本コラムでは、「Snowflake Summit 26」の初日の様子をレポートでお届けいたします。

TOP画

昨年に引き続き、カリフォルニア州サンフランシスコのMoscone Centerで開催

▼執筆者

Ryo

梁 俊希

Toshiki Ryo

ソリューションビジネスユニット ネットソリューション事業本部
ネットインテグレーション事業部 第6技術グループ / 主任 / エキスパート

▼目次

1.Snowflake Summitとは?

全世界のSnowflakeユーザーが集う、年に一度のグローバルカンファレンスです。今年のテーマは “MAKING AI REAL FOR BUSINESS”。
昨年リリースされたSnowflake IntelligenceやCortex Codeを中心に、最新の製品アップデートや各業界における具体的な活用事例が多数紹介されております。 2025年は、全世界から約20,000人が参加し、日本からも300人以上が来場するなど、大盛況の4日間となりました。
今年はさらにそれを上回る来場者数が見込まれており、イベントとしての注目度の高さが伺えます。

今年のテーマは”MAKING AI REAL FOR BUSINESS”

2.会場の様子

会場には、昨年のKeynoteで発表されたLA28とのコラボレーションをテーマとした体験型ブースをはじめとし、 Snowflakeのパートナーエコシステムを形成する様々なSaaS企業の出展がありました。 初日からシアターセッションやハンズオンも多数開催されておりました。

LA28とのコラボレーションブース。体験型アクティビティとしてフリースローに挑戦できます。

お馴染みの製品をはじめとした様々なSaaS企業がブースを展開

3.基調講演

Snowflake Summitの目玉でもある基調講演、初日17時より開催された Opening Keynoteでは、 企業が自律的な意思決定と実行を行う”Agentic Enterprise”に進化するためのビジョンやパートナー企業における具体的な取り組みについて語られておりました。

煌びやかな照明とバイオリンの生演奏によりKeynote開幕

3-1.Agentic Enterpriseを構成する4つの要素

Snowflake社CEOのSridhar Ramaswamy氏が登壇し、「企業がAIエージェントを活用し、 自律的な意思決定を実現する“Agentic Enterprise”の実現には、以下の4つの要素が不可欠であると仰っていました。

・Enterprise Data and Context
・AI Models
・Software and Applications
・Agentic Control Plane

昨今では、各社が提供する高度なAIモデルを選択可能な環境が整いつつあり、その中で特に重要なのが、企業固有の「データ」と「コンテキスト」の整備です。 加えて、各部門で立ち上がるAIエージェントを、一貫性あるガバナンスのもとで横断的に統制していく重要性が強調されていました。
Opening Keynoteでは、Accenture・Sanofi・Anthropicといった主要なパートナー企業との対談を通じて、 AIを”REALな”ビジネス成果(コスト削減、業務効率化、パーソナライズされた営業など)に結びつけた成功体験について紹介しておりました。

3-2.パートナー各社との対談

Accenture社は自社を「カスタマーゼロ」と位置づけ、数十万人規模の従業員の業務をAIとデータを用いて再設計し、業務効率化・コスト削減などのビジネス成果に繋げることの重要性を述べていました。 とある欧州の企業における成功事例として、数十億にも及ぶデータを統合し、数週間かかっていたデータ照会を数秒に短縮させ、「SSOT(Single Source Of Truth)」を確立することで、 「どのデータが正しいのか?」という多くの企業で直面する問題を解消し、コンピュートの実行時間を85%削減することに成功したと述べておりました。


Sanofi社は自社のデータ統合に変遷について語り、かつて実際に発生していた「データのサイロ化」をSnowflakeで統合し、製薬営業担当者向け「AIコンシェルジュ」のデモを通じて、 患者に合わせた最適なアプローチやフォローアップメールの作成に至るまでをAIが支援する自律的な業務遂行事例を披露しておりました。


Anthropic社は、AIモデルの急速な進化を背景とした「イノベーションと安全性のバランス」というテーマで、「信頼こそが成長を加速させる(Trust is an accelerant.)」という理念を語り、決済企業におけるSnowflakeとClaudeの連携事例を共有しました。 急速な発展を遂げるAIを活用していくにあたって、「責任・安全性・信頼」を重視する考え方は、Snowflake・Anthropic両社に共通する思想であることを強調しました。


この1年間の進化のスピードは目覚ましく、昨年は「とにかくAIを触って試すことが重要である」というメッセージでしたが、 「AIを”REAL”な業務に活用し、ビジネスの成果を上げる」段階まで進化していることをより一層目の当たりにした初日のKeynoteでした。

4.おわりに

「Snowflake Summit 26」の初日の様子をご紹介しましたが、いかがでしたか?
次回以降の記事にて、2日目以降の様子についてもレポートしていきます。
富士ソフトでは、AI・データクラウド「Snowflake」の発展にしっかり追従できるよう、これからも継続的な情報収集と技術の取得・自社での活用に努めてまいります。


5.富士ソフトのデータ利活用支援について

富士ソフトはデータ利活用の豊富な実績と経験、AI・クラウド・セキュリティインフラ構築のノウハウを活かし、Snowflakeによる柔軟なAIデータ分析基盤の構築を提案、お客様の業務効率化や意思決定の高度化を支援してまいりました。
2024年には、Snowflakeを熟知した専門的なプロフェッショナル人財を有し、同製品を活用したデータ基盤の構築実績を持つパートナーとして、Snowflake Partner NetworkのAIデータクラウド サービスパートナー「SELECT」に認定されています。
そして今後は、業界別ユースケースを整備し、お客様のDX推進における中核的役割を果たすパートナーとしての支援力を高め、お客様のデータに関わるお悩みの解決をサポートいたします。

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