ネットインテグレーション事業部第5技術グループの長崎です。
2026年9月10日、11日の2日間にわたり、グランドプリンスホテル新高輪 国際館パミールで開催された「Snowflake World Tour Tokyo 2026」に参加しました。
Snowflakeは、データの保存・分析・共有をクラウド上で実現するデータプラットフォームです。
近年ではデータ活用基盤としてだけでなく、AIや機械学習との連携機能も強化されており、多くの企業でDXやAI活用を支える基盤として導入が進んでいます。
今回参加した「Snowflake World Tour Tokyo 2026」は、Snowflakeの最新技術や活用事例、今後の戦略などが紹介される国内最大級のイベントです。
Keynoteや各種セッションに加え、パートナー企業による展示やユーザーコミュニティとの交流も行われ、多くの参加者で賑わっていました。
本レポートでは、イベントの概要や会場の様子とともに、特に印象に残ったセッションや展示内容についてご紹介します。
なお、両日のKeynoteの詳細については下記の参加レポートでご紹介しておりますので、あわせてご覧ください。
~Agentic Enterpriseは日本で『実践』の段階へ~ Snowflake World Tour Tokyo 2026 Keynote参加レポート
本イベントの登録者数は2日間で12,000名以上となり、144のセッションやEXPO会場でのブース展示が行われました。
昨年も参加しましたが、今年は登録者数が昨年から2,000名以上増加しており、会場の雰囲気からもSnowflakeの盛り上がりが増していることを感じました。
特にKeynote会場やEXPO会場では多くの参加者で賑わっており、Snowflakeの認知度や活用事例の広がりを昨年以上に実感出来るイベントでした。
左:会場入口に設置されたイベントバナー、右:パートナー企業一覧
EXPO会場では各企業のブースが多数展示され、セッションの合間には会場が多くの参加者で埋め尽くされるほどの賑わいを見せていました。
また、昨年との違いとして、AI関連の展示が大幅に増えていたことも印象的でした。
Snowflakeのブースでは、最新機能のデモや体験コーナーが用意されており、担当者へ直接質問出来る機会も設けられていました。
多くの来場者で賑わうEXPO会場の様子
会場には富士ソフトもブースを出展し、「エージェンティックコマース」をテーマに展示を行いました。
エージェンティックコマースとは、生成AIとデータ活用技術を組み合わせ、顧客の要望に応じた商品提案や購買支援を行う新しい購買体験です。
ブースでは、AIエージェントが顧客との対話を通じてニーズを把握し、商品の提案や比較を行うデモに加え、データを基に顧客分析や販促施策の立案を行う意思決定支援のイメージを紹介しました。
左:富士ソフトブースの様子
右:顧客分析や販促施策の立案を支援するAIエージェントのダッシュボード画面
イベント内ではSnowflake Partner Championの表彰も行われました。
富士ソフトからも受賞者が選出されており、当社のSnowflake分野における取り組みや技術力が高く評価されていることを実感しました。
詳細については、以下資料をご参照ください。
(https://www.fsi.co.jp/company/news/20260914.html)
2026 Snowflake Partner Champion表彰者一覧
今回のKeynoteでは、「Agentic Enterprise(エージェンティックエンタープライズ)」という考え方が紹介されました。
Agentic Enterpriseとは、AIを単なるツールとして利用するのではなく、人と協働しながら業務を遂行する存在として活用することを目指す考え方です。
CoWork(利用者向けのAIアシスタント)やCoCo(開発者向けのAIアシスタント)、MCP、Deep Researchなどの機能が紹介され、生成AIが単なるチャットツールではなく、実際の業務プロセスへ組み込まれていく未来像が示されていました。
また、Keynoteやセッションを通して、実運用を見据えたガバナンスについても多く取り上げられていました。特に、Trust Centerを活用したセキュリティ対策や、AI利用に伴うコスト管理が印象的でした。
これまでは作業の一部にAIを使うことが中心でしたが、今後は、「AIが業務プロセスの中で役割を持つ」時代へと変化していくことを実感しました。
Keynote会場の様子。多くの参加者が集まり、AIやデータ活用に対する関心の高さを感じました。
ANAのセッションでは、SnowflakeやIceberg、メダリオンアーキテクチャ(データを段階的に整理・加工して管理する考え方)を活用したデータ基盤の整備の取り組みが紹介されていました。
特に印象的だったのは、AI活用の前提としてデータカタログやセマンティックビューを整備し、利用者やAIがデータを理解しやすい環境づくりを進めていた点です。
AI導入そのものではなく、AIを活用出来る状態(AI Ready)を実現するための土台づくりに力を入れている点が非常に印象的であり、AI活用を成功させるためにはデータ基盤の整備が欠かせないことを改めて認識しました。
また、日清食品のセッションでは、膨大な量の暗黙知や業務ノウハウをどのように蓄積するかが重要視されていました。
ベテラン社員が長年培ってきた知識をデータとして蓄積し、AIエージェントへ継承するという考え方と具体的な手法が説明されており、今後は企業固有の知識や経験をどれだけ資産として蓄積・活用できるかが重要になると感じました。
両社の事例から、企業独自の知識やデータを蓄積・整備し、継続的に活用出来る仕組みを構築することが競争力につながると感じました。
JDMC協力のセッションでは、IPA(情報処理推進機構)が検討を進めているデータマネジメント試験(仮称)について紹介されており、データ活用人材の育成が社会全体の課題となっていることがうかがえました。
さらに、データスチュワード、データエンジニア、データアーキテクトといった役割が紹介され、データ活用を支える人材の定義や育成の重要性について理解を深めることができました。
また、三菱電機のセッションでは、DXイノベーションアカデミーを中心とした人材育成の取り組みが紹介されており、ツールの使い方を学ぶだけでなく、データ活用を自分事として捉えるための教育やコミュニティの形成に取り組んでいる点が特に印象的でした。
両セッションを通じて、データ活用やAI活用を継続的に推進するためには、データ基盤の整備だけでなく、それを支える人材の育成やコミュニティ形成を含めた組織づくりが重要であると感じました。
JDMC協力セッションの様子。リクルート、KDDI、三菱UFJフィナンシャル・グループ、
Snowflakeの登壇者によるパネルディスカッションが行われていました。
SnowPro Loungeは認定資格保有者限定のため比較的落ち着いた雰囲気で、Wi-Fiやドリンクも用意されており、セッション間の休憩の際に快適に利用することができました。
また、ノベルティとしてTシャツやパーカー、ステッカー、キーホルダーなどが配布されていました。
昨年と比較して利用者も増えているように感じ、Snowflake認定資格保有者の裾野の広がりを実感しました。
Snowflake認定資格保有者向けラウンジで配布されたノベルティのTシャツとパーカー
EXPO会場内に、「SNOWFLAKE COMMUNITY HUB」が設置されており、多くのSnowflakeユーザーが集まり、日頃の疑問を相談したり、情報交換が出来る場となっていました。
技術や製品に関する情報交換が活発に行われており、コミュニティを通じて継続的に学べる環境が整っていることを実感しました。
SnowVillageの案内チラシ
今回のSnowflake World Tour Tokyo 2026では、AIエージェントに関する最新技術や各社の取り組みが数多く紹介されていました。
また、SnowVillageやEXPO会場では利用企業・パートナー企業・ユーザーコミュニティによる活発な交流が行われており、最新技術を学ぶだけでなく、実際の活用事例や課題を共有できる場としても価値の高いイベントであると感じました。
各セッションや展示を通じて特に印象的だったのは、AIそのものではなく、AIを活用するためのデータ基盤やデータマネジメント、人材育成に多くの企業が注力していた点です。
各セッションを通じて、企業独自の知識やデータを継続的に活用できる仕組みづくりと、それを支える人材育成が競争力の源泉になることを強く感じました。
富士ソフトとしても、これらを総合的に支援できるパートナーとして、Snowflakeを活用したお客様のデータ活用・AI活用の推進により一層力を入れていきます。
今回のイベントで得た知見を活かしながら、Snowflakeをはじめとする最新技術を継続的にキャッチアップし、お客様への提案や業務に活かしていきたいと思います。
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