【速報:AWS re:Invent 2022レポート】IoTで実現するデジタルツインをワークショップで体験

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【速報:AWS re:Invent 2022レポート】IoTで実現するデジタルツインをワークショップで体験

IoTクラウド基盤アーキテクトの森⽥です。お客様のIoTサービスを実現するAWSアーキテクチャの検討、提案、構築を行っています。
2022年11月28日(米国時間)からラスベガスで開催されている「AWS re:Invent 2022」に参加しています。

昨今、IoTの分野で注目を集めているのがデジタルツインです。デジタルツインとは、IoTで集めたセンサー情報をもとにしてデジタル空間上に現実世界を再現する技術を指しています。市場予想(※1)によると、2022年から2027年の期間において34.48%のCAGRを記録するとされています。
※1:https://www.mordorintelligence.com/ja/industry-reports/digital-twin-market


AWS re:InventではIoT関連のワークショップがたくさん用意されています。その中で、私は、デジタルツインのワークショップを中心に参加する予定です。まずは、初⽇の28⽇に参加した2つのワークショップについて速報レポートします。

1. Get hands-on and unlock renewable energy data with AWS IoT

11月28日 10:00〜12:00
セッションレベルが300(Advanced相当)とのことで、⼀発⽬のセッションとしてはかなりハードでした。
⾵⼒タービンの稼働情報を「AWS IoT TwinMaker」で可視化するワークショップです。

ワークショップのゴールは、⾵⼒発電機の運転効率を高めて計画外のダウンタイムを削減し、グリッド向けにより信頼性の高い再⽣可能エネルギーを⽣産できるエンドツーエンドのIoTソリューションを構築することです。

ワークショップでは以下のAWSサービスを使用しました。
・AWS IoT Greengrass
・AWS IoT Core
・AWS IoT SiteWise
・Amazon Timestream
・Amazon S3
・AWS IoT TwinMaker
・Amazon Managed Grafana


この他に、⾵⼒タービンのシミュレーターとして、Amazon EC2上のNode-RED環境を使用しました。

使⽤するサービスは多かったのですが、コーディングが⼀切なかったことには驚きました。AWS IoT GreengrassからAWS Managed Grafanaまでサーバーレスサービスで構成されており、エンドツーエンドのIoTソリューションを実現できました。


⾵⼒発電の3Dモデルデータはワークショップで提供され、完成したAWS IoT TwinMakerの画⾯はこちらです。

2. Use AWS IoT TwinMaker to easily create digital twins for aerospace uses

11月28日 13:00〜15:00
こちらは宇宙産業をテーマにしたワークショップです。
ワークショップの冒頭ではデジタルツインについての解説があり、初めて参加する人でも理解しやすい形式でした。


デジタルツインは、IoTセンサーの価格が下がったことやモデリング技術の成熟、クラウドの進歩など、デジタルツインを実現する環境が整ったことで、注目を集めています。
宇宙産業においては、デジタルツインを活用することで、例えば、observe(観測)、operate(運⽤)、optimize(最適化)が実現できます。

ワークショップでは以下のAWSサービスを使用します。
・AWS IoT SiteWise
・ AWS IoT TwinMaker
・ Amazon S3
・ Amazon Kinesis Video Stream


Amazon EC2上にAWS IoT Grafana、データ登録処理、動画受信処理を構築します。

ワークショップの完成イメージはこちらです。かっこいいですね!

SSが公開している宇宙ステーションのSPARTANデータをAWS IoT TwinMakerで可視化します。

※SPARTAN…Station Power, Articulation and Thermal Control

こちらの2つ目のワークショプは1つ⽬のワークショップと比べて、AWS IoT SiteWiseとAWS IoT TwinMakerに、より焦点を絞ったものでした。⼿を動かす部分が異なっていたため、2つのワークショップに取り組むことでデジタルツインへの理解を深めることができました。

まとめ

ワークショップでは様々な分野のコンテンツが提供され、IoTの分野についても多くのセッションがあります。 予約できなかったものや時間帯が重なっていたものなど、残念ながら参加できないワークショップもたくさんありましたが、IoTの注⽬度が増していると感じました。


AWS IoT TwinMakerは2022年12月1日時点では東京リージョンで提供されていません。ローンチ後、すぐにお客様にご提案できるよう、帰国後も検証を続けたいと思います。

富士ソフトのAWS関連サービスについて、詳しくはこちら
アマゾンウェブサービス(AWS)

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この記事の執筆者

森田 和明Kazuaki Morita

エリア事業本部
西日本支社
インテグレーション&ソリューション部
ITアーキテクトグループ
主任 / フェロー

AWS IoT クラウド アプリ開発