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競技の安全性向上のため、試合のルール変更を行う場合があります。
変更内容については、随時、公式HP 等にて情報をお知らせいたします。
《ロボット製作における改善のお願い》
安全確保のため、ロボットの状態が他の人にわかるよう自立型ロボットに状態を示すLEDをつけることを推奨します。 READY(消える)、動作中(点灯)※走行していなくてもすぐに動く状態、停止(点滅)
ロボット相撲は、自立型もしくはラジコン型の2台のロボットを用い、相手を土俵から押し出すことで勝負が決まる、技術とアイデアのロボット競技です。
ロボットや土俵のサイズ、判定の仕方などの試合のルールを、全日本ロボット相撲大会の規程「試合規則」として定めています。
試合は、ロボットの操作員が、試合規則で定められた土俵内で、独自に製作したラジコン型・自立型のそれぞれのロボットを用いて試合を行い、互いに有効の決まり手を競い、審判員の判定によって勝敗を決める。
ロボット1台に付き、操作員を1名登録する。3kgクラスでは、操作員の他に補助員を1名登録できる。
ただし、操作員と補助員を兼ねることはできない。
ロボットの種類
ロボットは、コンピュータープログラムで戦う「自立型」と、プロポーショナル・システム(プロポ)を操作して戦う「ラジコン型」がある。
試合も自立型とラジコン型の2つの部門に分かれていて、それぞれの部門で横綱を目指して戦う。自立型とラジコン型の対戦は行わない。
ロボットのサイズと重量
クラス | サイズ ※1 | 重量 ※2 |
---|---|---|
500gクラス | 幅 10cm 奥行き 10cm 高さ 自由 |
500g以内 |
3kgクラス | 幅 20cm 奥行き 20cm 高さ 自由 |
3kg以内 |
※1 四角形の規格検査枠に納まること
※2 付属品を含める。ただし、自立型の場合はスタートモジュール、ラジコン型の場合はプロポを含まない
ロボットの標識
審判が、ロボットの見やすい位置に土俵の色に従った識別シールを貼る。
500gクラス
① 土俵の規格
高さ2.5cm、直径77cmの円形の木製板上に黒色のメラミン樹脂塗装もしくはメラミン樹脂化粧板を張り合わせたもの
② 仕切り線
土俵の中心点から左右に5cmずつ離れた位置に引いた幅1cm、長さ10cmの茶色線
③ 区画線
土俵の円周から内側に引いた幅2.5cmの白色線
(区画線上は土俵内)
④ 余地
1辺が180cmの正方形
形状や材質は自由とするが、安全性に配慮しなければならない
電波
① 2.4GHz、27MHz(01~12)のナローバンドならびに40MHz(61、63、65、67、69、71、73、75バンド)を使用する。
② リモコンが電波式の場合、大会で使用されるラジコン型の電波周波数帯を使用してはならない。
ただし、2.4GHz帯の機器を使用する場合はこの限りではない。
プロポ
① ラジコン型ロボット1台に付き1台のプロポとする。
② プロポは、新ラジコンシステムまたは国内で販売されているフタバ社・JR社・三和社・近藤科学社製もしくは技術基準適合証明を受けた無線機器を用いる。
クリスタル受発信部品
① 参加者が、大会で使用する周波数帯の全てのクリスタルを用意し、事前に大会事務局から承認を得て使用する。クリスタルに不備がある場合は、大会事務局で用意したものを使用する。
② クリスタル受発信部品の着脱を容易に行なえるように、予めロボット本体を工夫する。
③ 2.4GHz帯の機器を使用する場合は上記の限りではない。
プログラム
① 相手のロボットを探知し、自らも向きを変えて戦意ある動作をするよう製作する。
動作が停止したと疑わしき場合は、審判の指示で、試合を停止した状態のまま動作確認を行う場合がある。
出火防止対策
① ヒューズまたはポリスイッチの装備、回路による遮断等、バッテリーへの過電流を防止する対策を行う。
試合中の事故防止
① 3kgクラスの試合では、操作員と補助員及び審判員はゴーグル及び手袋、運動靴の防具を装着する。
ただし、安全性が高い500gクラスの試合では装着しなくてもよい。
禁止事項
① 妨害電波発生装備または、ストロボ等相手のコントロールを乱す装備を内蔵してはならない。
② 土俵上を傷つけたり、汚したりする部品を使用してはならない。
③ 液体、粉末および気体を内蔵し相手に吹き付ける装置を使用してはならない。
④ 発火装置を内蔵してはならない。
⑤ 物を飛ばす、投げる装置を内蔵してはならない。
⑥ ロボット同士が接触した時、または動作中に飛散する材料や部品を使用してはならない。
⑦ 吸盤、糊等を用いてロボットを土俵上に固定し、自らも動作不能になる部品を使用してはならない。
⑧ 500gクラスについては土俵へ吸着する、自重を増加する機能を有してはならない。また、ロボットに鋭利な部分があってはならない。
① 試合時間は3分間で3本勝負を原則とし、試合時間内に有効2本を先取した方を勝ちとする。
② 一方が有効1本を取り試合時間が終了したときはこれを勝ちとする。
③ 試合時間内に勝敗が決しないときは、審判が行う優勢の判定により勝敗を決める。
優劣を判断し難い時、その試合の有効本数が同数の場合は、3分間の延長戦を行なう。
ただし、延長戦の場合は有効1本を先取した方を勝ちとする。
④ 試合が終了するまでは一切の整備を禁止する。
ただし、次の試合までの待機中の整備、自立型の試合中のプログラムの変更はこの限りではない。
⑤ 土俵が傷や汚れなどで使用不可と審判が判断した場合は、土俵を交換する場合がある。
試合の開始
① 操作員と補助員は主審の指示に従い、土俵場外で立礼した後、操作位置に移動する。
② 試合の開始、再開時には、速やかにロボットの全ての設定を行い、土俵場内に入らなければならない。
③ 操作員と補助員は、主審の合図に合わせて相手と同時に土俵上にロボットを仕切らせなければならない。
(仕切り)
仕切り線より前にロボットの一部が出てはならない。
仕切り線の両端から垂直に区画線に向けて線を引いた延長線上もしくはその内側に、ロボットの一部が触れていなければならない。
仕切り後、試合開始前にロボットを動かしてはならない。
仕切り後、操作員と補助員は速やかにロボットから離れなければならない。
土俵の仕切り
自立型ロボットの動作
① (スタート)自立型ロボットは、大会事務局の専用リモコンからのスタート指示により動作を開始する。
② (停止)自立型のロボットは、専用リモコンまたは選手のリモコンからの停止指示により、遠隔で動作を停止する。
③ 専用リモコンの操作は、審判または競技スタッフが土俵場外から行う。
④ リモコンの操作は、選手が土俵場外から行う。
⑤ リモコンは、審判の指示があるまで指定された場所に置き、触れてはならない。
ラジコン型ロボットの動作
① (スタート)ラジコン型ロボットは、電子音で試合を開始する。
② (停止)ラジコン型ロボットは、審判の停止指示よりプロポの操作を止め、プロポは指定場所に置く。
試合以外でプロポを操作してはならない。
③(仕切り)ラジコン型ロボットの仕切りでは、ロボットには手を添えて仕切り線に置き、試合開始の態勢を取らなくてはならない。プロポ操作による仕切り線への移動を禁止する。
試合の中止、終了
① 主審が試合中止の合図を行った場合は、ロボットを即時に停止する。
② 試合終了時は、主審の勝敗宣告後、試合者双方、礼をする。
試合の取り直し
試合中に以下の状態となったときは、試合を停止して取り直しとする。
① 双方のロボットが接触した状態で走行を停止した場合。または、接触した状態で同一軌道上を走行し続け、審判が3カウントしても状況が変わらない場合
② 双方のロボットが土俵外の余地部分に同時に接触した場合
③ その他、勝負が決まらないと審判が判断した場合
④ 取り直し後においてもなお勝負が着かない場合、主審は双方のロボットを指定する位置に仕切らせることができる。
⑤ 取り直しても勝負がつかない場合は、審判が優勢の判定を行う。
試合中に以下の状態となったときは有効とする。
① 相手のロボットを試合規則に従った手段で土俵外の余地部分に接触させた場合
② 相手のロボットが何等かの理由で自ら土俵外の余地部分に接触した場合
③ 死に体の判定を受けた場合
(死に体)ロボットの車体が土俵からはみ出した状態になり、審判の3カウント後に土俵内に戻れない状態
④ 優勢の判定を受けた場合
(優勢)試合中、ロボットの戦法や動き、技などを審判が総合的に判断して、優れているロボットを優勢とする。
⑤ 警告を2回受けた場合
(警告)以下のいずれかに該当
・ 仕切り後、試合開始前にロボットが動作(物理的な拡張及び移動)した
・ 仕切り後、操作員または補助員が速やかにロボットから離れなかった
・ 試合中に操作員または補助員の一部(プロポを含む)が土俵場内に入った
ただし、主審の停止合図後はこの限りではない。
・ 自立型の操作員が、審判の指示がない時にリモコンを指定場所に置かず、所持した
また、ロボットを停止する際、リモコンの操作を土俵場内で行った
・ ラジコン型の操作員が、停止合図後にプロポを指定場所に置かずに操作した
・ 遅延行為とみなされる行為があった場合
・ その他試合の公正を害すると思われる行為があった場合
⑥ 反則になった場合
(反則)以下のいずれかに該当
・ 試合開始前にロボットを動かし、審判が危険と判断した
・ ロボット本体から部品が飛び、審判が危険と判断した
・ ロボット本体から部品の一部が分離し、その部品が動作した
・ ロボットが土俵上にて停止して動かなくなり、審判の3カウント後も動かない
・ 双方のロボットが互いに走行するが接触せず、審判の3カウント後も接触しない
・ 選手自ら試合の中止を申し出た
不戦勝
不戦勝の判定を受けた場合、勝者は有効2本とし、敗者の既得本数はそのままとする。
反則負け
以下に該当する行為を行った場合に反則負けとする。
① 試合開始にあたり、呼び出しがあっても指定された土俵に操作員がいない場合
② 土俵を傷つける、汚すまたは変形させるなど、著しく試合の公正を害する行為を行った場合
長さが20mm以上で土俵の下地がみえる程度の傷の場合は反則負けとする。
③ 禁止事項に反する場合。ブレードが飛散した場合は、飛散の大小に関係なく反則負けとする。
④ 自立型ロボットが戦意ある動作をしない場合
⑤ 3kgクラスの操作員および補助員が、試合中の事故防止を怠った(ゴーグル及び手袋、運動靴の防具を装着しない)場合
⑥ ロボットより火が出た場合、もしくは火が出たと同じような状況にあると審判が判断した場合
失格
操作員および補助員が以下に該当する行為を行った場合は失格とし、順位はつけない。
① 禁止事項に反してロボットを製作した場合
② 操作員および補助員が対戦相手や審判員等に対し、暴言や中傷、意図的な棄権など、フェアプレー精神に反する行為を行った場合
③ 故意に対戦相手のロボットを傷つける行為を行った場合
試合の中止
① 操作員および補助員が試合中にロボット操作による事故などにより負傷し、試合を継続することができなくなった場合は、審判員に対し試合の一時中止を要請できる。
② 一時中止が要請された場合、審判員は速やかに適切な措置を講じなければならない。
③ 審判員が適切な措置を講じても試合が再開できない場合は、対戦相手の不戦勝とする。
異議の申し立て
審判員の判定に対し、だれも異議を申し立てできない。