単なる技術支援にとどまらず、お客様の課題に寄り添いながら、プロジェクト全体の推進力を高める体制を構築

導入前の課題

システムの老朽化や運用コストの削減に向けて、数年前からサービス基盤の大規模な移行プロジェクトを進めていました。しかし、人員リソースが慢性的に不足しており、特にPM・PMO業務に精通した人材が限られていました。また、新しい取り組みにチャレンジし、業務効率化を図りたいという意欲はあったるものの、技術的な課題を解決できるメンバーに業務が集中し、結果としてボトルネックが発生、プロジェクト全体の進行にも支障をきたしていました。さらに、ベストプラクティスが分からず、手探りで進めざるを得ない場面も多く、アプリケーション・基盤・データベースといった広範囲にわたる移行対象に対して、技術的な課題が山積。その結果、プロジェクトは度重なる遅延とリスケジュールを繰り返し、現場の疲弊感も高まっていました。
過去に関わったベンダーは、開発業務はこなせるものの、主体的にプロジェクトを推進する姿勢に欠けていたため、「仕事を出す側・受ける側」という関係を超えて、共に課題を乗り越え、プロジェクトを前進させてくれるパートナーを求めていました。

導入の概要

富士ソフトは、これまでの豊富なプロジェクト経験と開発実績を活かし、プロジェクト管理から組織改善、システムリニューアルに至るまで、包括的な伴走支援を提供。単なる技術支援にとどまらず、お客様の課題に寄り添いながら、プロジェクト全体の推進力を高める体制を構築しました。
具体的には、PMO業務に精通した支援メンバーを配置し、プロジェクトの進行状況を常に把握・調整しながら、遅延リスクの最小化を図りました。また、サービス基盤システムの移行（オンプレミス → クラウド）においては、採用するクラウドサービスの選定から移行計画の策定、プロジェクト推進、ベンダーコントロールまでを一貫して支援。
技術的な課題に対しても、現場の状況に即した改善提案を行い、品質向上に向けた取り組みを継続的に実施しました。これにより、プロジェクトの混乱を抑えつつ、お客様が本来目指していた業務効率化と組織力強化の実現に向けて、着実な一歩を踏み出すことができました。

導入後の成果

富士ソフトの支援により、プロジェクトの遅延や課題が長期化していたチケットに対して、状況確認や牽制が的確に機能するようになり、プロジェクト全体が着実に前進する体制が整いました。単なる外部支援ではなく、お客様と一体となって課題に向き合い、共に解決策を模索する姿勢が、現場に安心感と推進力をもたらしました。
また、プロジェクト運営におけるお客様独自の管理手法に対しても、富士ソフトが改善提案を積極的に行い、打ち合わせの進行や意思決定のスピードが大幅に向上。これにより、関係者間のコミュニケーションが円滑になり、プロジェクト全体の連携力が強化されました。
さらに、支援を通じて、プロジェクトへの参画意識や期限遵守に対する意識が社内全体で高まり、「任せる」ではなく「共に進める」という姿勢が根付き、プロジェクトの成功に向けた一体感が生まれました。

お客様の声