株式会社ツムラ様(AWS導入支援)



2018年の事例公開からちょうど1年
サーバ1000台をクラウドへ全面移行、マネージドサービスとしてコスト最適化提案で大幅改善!
さらに最新技術を駆使できる環境構築により、
デジタル変革を加速させる

インタビュー動画

導入の背景

デジタル変革を加速するためにクラウドへの全面移行を決断

 システムの安定性という面では不満はありませんでしたが、システムの企画・開発・運用を統率する池田氏は「AIなどに代表される最新のデジタル技術導入への社内の期待に、 現状のIT環境で対応できるのかという懸念を抱いていました」と語ります。
 ツムラのようにオンプレミス環境でシステムを運用している企業では、新たなサービスを立ち上げようとしてもハードウェアやソフトウェアの調達に少なくとも数週間が必要になりますし、新サービスの導入まで長い時間を要します。これでは、IT部門がネックと なり、企業活動を停滞させてしまいます。
 ツムラはデジタルトランスフォーメーションを推進するためのシステム基盤の在り方の検討を開始します。2017年末から2018年初頭にかけて、オンプレミス環境とクラウド環境の比較検討を実施しました。
具体的には、
①法令順守(データの信頼性確保、中国規制対応)
②コスト削減
③中国事業拡大への対応
④BCP(事業継続計画)への対策強化
⑤AI活用としての基盤ー
という5つの要素を次期システム基盤の要件として掲げました。

会社選定のポイント

ものづくりとIT技術・経験を評価して富士ソフトを選定

 この検討の結果、仮想サーバの増減が柔軟であるとともに、最新のデジタル技術が容易に実装できるパブリッククラウドへシステム基盤を移行するという決断を下しました。パブリッククラウドであれば、必要なときに必要なだけのリソースを用意し、その分の利用料金を負担すればよいので、TCO(総所有コスト)の面でもオンプレミス環境より優位性があるとの判断からです。
 池田氏は次のように語ります。「パブリッククラウドに移行しないことによるメリットが全く見当たりませんでした。むしろ、最新のデジタル技術を使えないことが経営上のリスクになると判断しました」
 ツムラはクラウドへの移行を支援してもらうパートナーとして、次の3つの理由から富士ソフトを選びました。
1つ目は、富士ソフトが長年、FA系や制御系のシステム開発に取り組み、技術・経験ともに豊富な点です。池田氏は「クラウド専業のベンチャー企業などと異なり、富 士ソフトは実際に物づくりを手がけているので、製造ラインのシステムをクラウド化すると、どのようなリスクが起こり得るのかを想定していただけると考えました」と評します。
2つ目は、富士ソフトにはデータベースや仮想化に関する高度なスキルを備えたスペシャリストが数多く在籍する点です。プロジェクトに参画する人材の実績・ノウハウは、移行プロジェクトを成功に導くためには非常に重要な要件ですが、これに加えて、富士ソフトは 中国に子会社があり、中国でのAWS活用 にも実績があります。ツムラの中国展開に対する手厚いサポートが期待できる点も選定を後押ししました。
3つ目の理由は、AWSから発表されて間もない新サービス「AWS Snowball」を利用することが 富士ソフトの提案に含まれていたからです。今では、オンプレミスからAWSへの移行の際にSnowballを提案するクラウドサービス事業者も増えてきましたが、サービスの正式発表から間もない当時は、これを活用できる事業者は極めて少ないのが現実でした。池田氏は「最新のソリューションに即座に対応できる点でも、富士ソフトを高く評価しました」と評します。

導入の結果

コスト最適化提案による改善と最新技術への積極投資でDXを加速

 池田氏は 「富士ソフトの手厚い支援のおかげで開発環境を想定以上のスピードで移行でき、本番環境を移行するための検証期間を確保することができました。2018年12月末には開発・本番環境合わせて約400台が移行済みです」と語ります。
 富士ソフトの田中基敬氏は、早期移行が実現できた要因を次のように分析します。 「データ移行にSnowballを駆使したことと、事前に緻密な計画を立案してリハーサルの回数を減したことによって移行期間を大きく短縮できました。一般的な移行手順では、短期間でこれだけのサーバを移行することは難しかったと考えています」
 クリティカルなシステム(製造系システムなど)の一部は2020年以降に移行予定ですが、ツムラの移行プロジェクトは2019年に1つの区切りを迎えます。すでに富士ソフトからのマネージドサービスとして運用コストの最適化の提案も受け、改善されています。また、マネージドプラットフォームの一部も利用しており、さらにクラウドへの移行が完了することで、ツムラではオンプレミス環境に比べて、TCOの3分の1が削減できると見込んでいます。
 池田氏は「AWSを利用することによって、オンプレミス環境を使うことで生じるシステム上の制約がなくなり、DXを支える土台ができました。当社はAWSへの移行プロジェクトが進行中ですが、それと同時に、EC2やS3以外のAWS サービスを積極的に利用したいと考えており、Amazon forecastやAmazon Connect 、Amazon Auroraなどを現在検証しています。中国でのパブリッククラウドについても検討を開始しました」と笑顔で語ります。こうした取り組みでは、経験豊富な富士ソフトのエンジニアからのアドバイスが欠かせないと言います。池田氏は「富士ソフトとの協業で、ツムラのDXを加速させたいと考えています」と抱負を語ります。

株式会社ツムラ

  • 所在地:東京都港区赤坂二丁目17-11
  • 代表者:代表取締役社長 加藤 照和
  • 資本金:301億42百万円 (2019年3月31日現在)
  • 従業員数:3,547名 (2019年3月31日現在、連結ベース)
  • オフィシャルサイト:http://www.tsumura.co.jp/
  • 株式会社ツムラ
  • 情報技術部
  • ITリテラシー課
  • 課長
  • 池田 圭子 氏(左)
  •  
  • 富士ソフト株式会社
  • ソリューション事業本部
  • インフラ事業部
  • クラウドソリューション部
  • 課長
  • 田中 基敬 氏 (右)